碧いラフレシアの花 その828 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


4回目のデートで雅子さんが「青木さんって手も握ってくれない。」と拗ねたように言った。



KENちゃんが「ああ・・、いい人だから。なんか悪くて。」と気のない返事をした。




「私の事嫌い?」


「嫌いだったら会わないよ。」


「私と結婚していただけますか?」


「それは、ちょっと決められない。まだ・・。俺一回失敗してるから。ごめん。」


「私も再婚になりますよ。」


「いや、雅子さんの場合は旦那さんが死んだから・・俺の場合は・・。」


「あのぉ、こういうこと聞いちゃ悪いんだろうけど、何で別れた奥さんは坊ちゃんの面倒を見ないの?」


「え・・奥さん別れた後に死んじゃったんだよ。」


「え・・まだ若いのに・・。」



「自殺したんだよ。」


KENちゃんが言った。




KENちゃんは急に雅子さんを振り払いたくなった。


結婚の暗い思い出が急にKENちゃんを襲った。




「そうなの・・?そうなの・・・?実は私の夫も自殺だったの。交通事故なんか嘘だったの。正直に言ってくれてありがとう。」


雅子さんが涙ぐんだ。