4回目のデートで雅子さんが「青木さんって手も握ってくれない。」と拗ねたように言った。
KENちゃんが「ああ・・、いい人だから。なんか悪くて。」と気のない返事をした。
「私の事嫌い?」
「嫌いだったら会わないよ。」
「私と結婚していただけますか?」
「それは、ちょっと決められない。まだ・・。俺一回失敗してるから。ごめん。」
「私も再婚になりますよ。」
「いや、雅子さんの場合は旦那さんが死んだから・・俺の場合は・・。」
「あのぉ、こういうこと聞いちゃ悪いんだろうけど、何で別れた奥さんは坊ちゃんの面倒を見ないの?」
「え・・奥さん別れた後に死んじゃったんだよ。」
「え・・まだ若いのに・・。」
「自殺したんだよ。」
KENちゃんが言った。
KENちゃんは急に雅子さんを振り払いたくなった。
結婚の暗い思い出が急にKENちゃんを襲った。
「そうなの・・?そうなの・・・?実は私の夫も自殺だったの。交通事故なんか嘘だったの。正直に言ってくれてありがとう。」
雅子さんが涙ぐんだ。