「素直に認めればいいんだよ。昔の事だから水に流す。この期に及んでウソをつき通すなら捨てる。」
TAKAがそう言った時、真帆はぎょっとした。
しんちゃんくらいの商売の規模ならTAKAのネームバリューが絶対に欲しいはずだ。
そういえば昔KENちゃんの勤めるコンビニにTAKAが来て、真帆にちょっかいを出さないように釘を刺していった話を、KENちゃんから聞いた・・・。
しんちゃんはもともとKENちゃんよりもTAKAと親しかった・・・。
TAKAが売れて世界が変わったから、KENちゃん寄りになっただけ・・・。
もともとB.BはTAKAのバンドだった・・・。しんちゃんはそのローディーだった・・・。
真帆の頭の中で情報が交差した。
「ウソ言ってるような女とはもういやだよ。認めないと別れる。謝れば許すから。」
真帆はおどおどした。
遠い昔19歳の時に浮気がばれてメジャーデビューの次の日にTAKAに捨てられた哀れな自分を思い出した。
自分は何一つ変わっていなかった。