碧いラフレシアの花 その801 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「U子をどうしよう・・・。」


KENちゃんが困ったように言った。




「青木君はそうやって今まで女の子喰ってたんでしょ。逃げ技は得意なんじゃないの?」


「そんなことないよ。」


「あー、はいはい。殺されないように早く引っ越したほうがいいよ。」


「U子、バックステージから靴下とかベルトとか盗むんだ。財布は盗まない。金目当てじゃないんだ・・っ

てか、俺は金ないけど・・・。」


「もぉ、何であんな子喰ったの?」


「喰ってないと思う。ただ夢を見ていただけだ。」


「脳みそ平気なの?夢を見ながらU子を喰えるの?酒はやめてまっとうな家庭人になってね。」


「酒をやめればまっとうな家庭人になれるのかなぁ?まっとうな家庭人になれば酒をやめられるのかなぁ?どっちだと思う?」


「さぁ・・どっちだろう?」


中村さんがあきれて言った。






KENちゃんがよろよろしながら「迷惑かけてごめんね。」と中村さんに言った。


「酒で死んだりしないでよ。」中村さんが言った。


「俺が死んでも、俺抜きでも世界はうまく回るんじゃん?」


「10年後くらい再結成したら、呼ぶから・・・一日だけの同窓会でもいいからまたいつかやろうよ。それまで死ぬなよ。」


中村さんが言った。


KENちゃんが悲しそうに笑いながら「それじゃ帰るから・・。」とアパートの扉に向かった。



「あと10年後生きてるのかなぁー?」


KENちゃんがぼやきながら出て行った。