KENちゃんは真帆と最初にホテルで一回寝た後、真帆に「付き合って。」と頼んだら断られたことを思い出した。
真帆は自分のファンじゃなかった・・・。
昔・・22歳だったころ、TAKAから呼び戻しがあった「TAKAのお気に入りのお払い箱グルーピー」の真帆が結局TAKAを捨てて自分を選んでくれたことが嬉しかった。
メジャーデビューできたことが嬉しかった。いろんなことが嬉しかった。
KENちゃんは目を細めて昔を思い出した。
中村さんが頭痛薬をKENちゃんに渡した後にTVをつけた。
住宅会社のCMが流れた。
TAKA・・プロデューサー沢田貴章一家が出てきた。
TAKAそっくりの美少女のTAKAの娘がTAKAに肩車をさせられていて、真帆がそれを幸せそうに見ていた。
絵にかいたようなマイホームだった。
中村さんが困った顔をして「青木君。人生は動いているからね。過去を捨てて頑張るんだ。」とKENちゃんを励ました。
「自殺した女房の代わりに息子をおかめ納豆とそっくりの連れ子の娘と育てるのか・・。訳あり一家だなぁ・・。」
KENちゃんが苦笑した。