碧いラフレシアの花 その798 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「U子って幾つだろう・・?」


KENちゃんがぼやくように言った。



「24だって言ってたよ。」中村さんが言った。



「処女じゃないよなぁ・・・?」KENちゃんが悲しそうに言った。


「刺されないか?」中村さんが心配して言った。


「俺の持ち物がバックステージからよく無くなったのはU子の仕業だと思う。もう怖くて。」


KENちゃんがため息をつくように言った。



中村さんが洗面所で頭痛薬を探しながら


「早く実家に逃げろよ。」と言った。



「あ~、俺の女房が相田美穂を刺したんだ。俺は女を大切にしなかったからなぁ。女房はキチガイになった。美穂が売れない時に俺は美穂を喰っていた。サイン会で待ち伏せして女房が美穂を刺した。」


KENちゃんが苦笑いをしながら言った。


「次は俺がU子に刺される番だ。」


KENちゃんがどこか遠い目をしたので、中村さんが「怖いよ。青木君。早く引っ越してよ。」と言った。


「首を吊って死んだ女房に代わって次は俺が不細工なグルーピーに刺されて死ぬんだな。」とKENちゃんが笑って言った。




「もぉ、普通じゃないよ。おかめ納豆と見合いして普通になってよ。」中村さんが言った。


「そーだな。U子で大丈夫なら雅子もOKだ。」


KENちゃんが苦笑した。




「おかめ納豆は連れ子の娘もおんなじ顔。」


KENちゃんが続けた。



「いいじゃないか。大粒と小粒で。青木君には普通の女が必要。今更何も失うものがないから再婚しろよ。」


中村さんが言った。