その時向こうのテーブルからTAKAのバンドのB・B時代のローディだったしんちゃんがやって来た。
しんちゃんももう30代で、友人数人とライブハウスを共同経営していた。
「何の話してるの?」
しんちゃんが楽しそうに言った。
「KENちゃんを幸せにする会。」
乱人君が言った。
「KENちゃん大丈夫ですかね?飲みすぎですよね。まあ、これから先が大変そうな人ですよね。」
しんちゃんが言った。
酒で完全に潰れているKENちゃんを見て「真帆さんも打ち上げに来れば面白かったのに。」と笑って言った。
「真帆さんって、沢田貴章の奥さんの早坂まりあさんの事ですよね?何か面白そう。昔のこと聞かせてください。僕、沢田貴章ってなんか昔から好きなんです。」
若いローディが言った。
「KENちゃんは、真帆さんと20代前半のころ同棲してたんだよ。真帆さんは沢田貴章と結婚してからもKENちゃんが好きだった。」
しんちゃんが昔を思い出すように言った。
「ずっと音楽をやる男は多いけど、女はすぐにやめてフツーになっちゃう。男はKENちゃんみたいに忘れ去られておっさんになる。あの頃のファンの子達はもう普通の子持ちのおばさんとかだ・・。」
しんちゃんがちょっとさびしそうに言った。