碧いラフレシアの花 その778 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




その後家族四人で真帆は初詣に行った。



一番ありえないだらしなかったTAKAが真帆に世間がうらやむ家庭を与えた。


お母さんが絵馬に「もうひとり孫が出来ますように。」と書いた。


真帆の顔が一瞬曇った。




黒いコートを着たTAKAが白い神社の砂利の上で赤いコートを着た絵里奈と遊んでいた。




「TAKAちゃんはもてそうだからね。浮気しないようにもうひとり作っておくんだよ。」

お母さんが真帆をこづいた。




主婦業に専念するためにあと1年で連載を終わらせるということだった。


それなのに肝心な子どもは全然出来なかった。





そういえば19歳のお正月にKENちゃんが絵馬に「バンドが売れますように」とだけ書いて何となく笑ってしまった事を真帆は思い出した。




バンドは売れたけど、それはTAKAがKENちゃんを首にした後に売れたのだ。




KENちゃんのことはどんなに好きでもいつも何かの運がなかった。