カーテンの陰から春の満月の光が蒼白くこうこうと輝いていた。
「ねえ、なんでまだ抱いてくれるの?」
「ハムスターとか子供とかが好きなんじゃないかな~。」
TAKAが苦笑して言った。
「何でまだ私に生きていて欲しいの?」
「10年以上前から知ってるから、いない生活はちょっと考えられないし・・。あとお袋の作ったレディースローンの借金、体売って返してくれたよね?一緒に暮らしてとか結婚してとか言わないであんな事してくれたからびっくりした。あの時真帆がいなかったら破産していた。破産していたら個人事務所なんか設立できなかったし、こうはならなかった。」
「あれか・・。なんか親に逃げられて可愛そうって思ったんだよ。7年位前?」
「今は俺が真帆が可愛そうだって思ってるよ。本当だよ。」
真帆が涙ぐんだ。
「何か見返りもなくしてくれる人は好きだなぁ。今付き合う若い子は俺の金が目当てだし、興味ないよ。浮気してないから。真帆はあんな変なトタンの集合住宅に住んでいた時から俺についてきたもんなぁ。俺、女だったらあんなのパス・・。おめでたいところが好き。」