碧いラフレシアの花 その746 真帆29歳の春 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



春が来た。


桜の花が咲いた。




真帆はKENちゃんがサンドイッチマンの仕事をしたと聞いて

KENちゃんの仕事はどうなったんだろうと心配していたけど

雑誌で調べて見たらまだインディー落ちしていないし、ちゃんとボーカルをしていた。



こんなみっともない体になる前に

KENちゃんに抱いてもらって良かったんじゃないかなぁ・・・とちょっと真帆は思った。



真帆はその短い生涯に置いて

救いようもなくイノセントなところがあった。




去年拒食症で入院していた時ぼんやり窓から眺めていた桜を思い出した。



真帆がどうなっても

何回も桜は永遠に毎年咲いて



真帆の死後も

何回も咲いた。