KENちゃんは顔を伏せた。
TAKAにこの姿を見られたくなかった。
瞬間にTAKAはKENちゃんに気がついた。
TAKAはひとりではなく秘書と会社役員と3人で歩いていた。
仕事の帰りに高級焼肉店で一緒に食べるつもりだった。
TAKAが行く方向にKENちゃんは立っていた。
TAKAがゆっくり歩いてきた。
KENちゃんとすれ違う時TAKAがぼそっと
「KENちゃん、唄やめたの?」と冷たく言った。
秘書がびっくりした顔をした。
瞬間に秘書がサンドイッチマンのKENちゃんの広告の「ファッションヘルス」の文字を見て顔をそらした。
KENちゃんは何も答えなかった。
少し歩いてKENちゃんと距離が空いた頃
「あいつ俺の昔のバンドメンバーなんだ。」とTAKAが秘書に耳打ちした。