碧いラフレシアの花 その730 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



KENちゃんは顔を伏せた。

TAKAにこの姿を見られたくなかった。




瞬間にTAKAはKENちゃんに気がついた。



TAKAはひとりではなく秘書と会社役員と3人で歩いていた。

仕事の帰りに高級焼肉店で一緒に食べるつもりだった。



TAKAが行く方向にKENちゃんは立っていた。


TAKAがゆっくり歩いてきた。



KENちゃんとすれ違う時TAKAがぼそっと


「KENちゃん、唄やめたの?」と冷たく言った。


秘書がびっくりした顔をした。

瞬間に秘書がサンドイッチマンのKENちゃんの広告の「ファッションヘルス」の文字を見て顔をそらした。



KENちゃんは何も答えなかった。



少し歩いてKENちゃんと距離が空いた頃

「あいつ俺の昔のバンドメンバーなんだ。」とTAKAが秘書に耳打ちした。