碧いラフレシアの花 その724 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「あの着物だけ高くて下品なお母さんも強烈。真帆には漫画なんかやめさせて、もうひとり子供を産ませて女の幸せを与えたい、とか訳分からない事言うんだよ。全然カンケーないのに。」

副編集長がぼやいた。


「それこそ、あいつらの家庭事情だよな。俺らには関係がない。先生に2年で辞められたら社が傾く。」

編集長が言った。


「あのお母さんも娘の亭主が億万長者だから、逃げられないように必死なんだなー。よく女性週刊誌に家庭の男って書いてあるけど本当なの?話してる感じ嫌な奴って感じだけど。」

副編集長が言った。


「あいつは化粧の厚いあんちゃんだったよ。結婚式で花嫁よりも化粧厚かった。B級バンドのベース弾きだったよ。ああいうのが、ががぁーと儲けちゃう世界って、別に俺らには関係ないしね・・・なんか今日はあいつに来て欲しくなかった。早坂先生、気が弱いから亭主のいいなり。亭主、女でも作ればいいのに。そうすりゃ、幸せ家族も無しで描き続けるだろうよ。」

編集長がぼやいた。


「早坂先生自体が危うい人だからね。薬物だか精神病だか何だか知らないけど、意味不明な言動が一時多かったね。若い時から男の趣味もなんか強烈みたいだしね。長生きしなさそうだから、がんがん若いうちに描いて作品残すべき人だよ。先生は天才なんだから。あの男が儲かろうが儲からまいが、こっちには全然関係ない。アレはいらない亭主だ。」

副編集長が言った。