KENちゃんはこの年までこんなに女の子を好きになったことはなかった。
若い時KENちゃんは真帆の事は本当に好きだった。
それでもどうしてもついていけない事、理解できない事が多すぎた。
KENちゃんは今自分なりに必死にナンシーをいたわっていた。
多分こんなに誰かを好きになることはもうないと思っていた。
土下座したKENちゃんの背中をナンシーが撫でた。
「そんなことしなくていいよ。女の子にとってケコーンは大切なことだからもう少し考えさせて。」
ナンシーがKENちゃんの背中を撫で続けながら言った。
KENちゃんがゆっくり頭を上げながら
「本当に好きだからね。大切にするからね。」と気弱な声で言った。
「考えるから。考えるから。」
ナンシーがKENちゃんの手を握って言った。
恋したはずのフィリピーナたち/家田 荘子

¥1,020
Amazon.co.jp