狭いアパートの部屋でKENちゃんとナンシーは2つの布団をくっつけて寝ていた。
KENちゃんは寝付けなかった。
ナンシーも寝付けなかった。
「青木さん、青木さん。」
ナンシーがKENちゃんに呼びかけた。
「ん・・・?」
「わたしをシアワセにしてくれてありがとう。」
「こちらこそありがとう。」
KENちゃんが答えた。
「わたしはずっとシアワセではなかった。でも今はシアワセだ。」
「うん・・。」
ナンシーが手を伸ばしてKENちゃんの手を握った。
KENちゃんが握り返した。
秋の満月の光が窓から少し漏れていた。