碧いラフレシアの花 その707 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代





狭いアパートの部屋でKENちゃんとナンシーは2つの布団をくっつけて寝ていた。

KENちゃんは寝付けなかった。

ナンシーも寝付けなかった。



「青木さん、青木さん。」

ナンシーがKENちゃんに呼びかけた。


「ん・・・?」


「わたしをシアワセにしてくれてありがとう。」


「こちらこそありがとう。」


KENちゃんが答えた。


「わたしはずっとシアワセではなかった。でも今はシアワセだ。」

「うん・・。」


ナンシーが手を伸ばしてKENちゃんの手を握った。

KENちゃんが握り返した。




秋の満月の光が窓から少し漏れていた。