「最初から契約結婚っていうか、永住権がおりたら離婚とか割り切って考えられたら別だと思う。でもその場合青木君がバツ2になるけど。確かに人助けにはなるかもしれないけど・・・。」
「そういう風につきあっているつもりはなかった。そんなものなの??」
「結婚しても青木君が財布握るとかしたほうが・・・全額引き出して逃げたフィリピン嫁の話とかも聞いたし・・・。その人によるから何も言えない。」
「なんでそんな最悪の事を考えるの?ってか、俺貯金ないから、あいつが引き出して逃げても痛くないや。」
中村さんが寂しそうに笑った。
ナンシーにとって青木君が日本在住のパスポート代わりじゃなきゃいいんだけど・・・・
なんだか落ち着かない話だ・・・。
「親に話してる?」
「全然。」
「青木君はもう子供がいるからびっくりすると思うよ。」
「俺の最初の嫁さんって、元ミス青山でモデルだった。でも最悪の終わり方だった。もう世間体とか気にしてないから・・自分は・・自分が幸せだったらそれでいいよ。」
「こっそり入籍するの?」
「多分。」
「青木君、逃げるなら今だよ。」
「何で?何で?逃げたらもうナンシーはフィリピン行きだよ。一生日本には観光以外では来れないって言ってた。」
中村さんはどっと疲れた。