碧いラフレシアの花 その700 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「最初から契約結婚っていうか、永住権がおりたら離婚とか割り切って考えられたら別だと思う。でもその場合青木君がバツ2になるけど。確かに人助けにはなるかもしれないけど・・・。」

「そういう風につきあっているつもりはなかった。そんなものなの??」

「結婚しても青木君が財布握るとかしたほうが・・・全額引き出して逃げたフィリピン嫁の話とかも聞いたし・・・。その人によるから何も言えない。」

「なんでそんな最悪の事を考えるの?ってか、俺貯金ないから、あいつが引き出して逃げても痛くないや。」



中村さんが寂しそうに笑った。



ナンシーにとって青木君が日本在住のパスポート代わりじゃなきゃいいんだけど・・・・

なんだか落ち着かない話だ・・・。


「親に話してる?」

「全然。」

「青木君はもう子供がいるからびっくりすると思うよ。」

「俺の最初の嫁さんって、元ミス青山でモデルだった。でも最悪の終わり方だった。もう世間体とか気にしてないから・・自分は・・自分が幸せだったらそれでいいよ。」

「こっそり入籍するの?」

「多分。」

「青木君、逃げるなら今だよ。」

「何で?何で?逃げたらもうナンシーはフィリピン行きだよ。一生日本には観光以外では来れないって言ってた。」




中村さんはどっと疲れた。