碧いラフレシアの花 その687 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「そうか・・・。竹内さんの生活を狂わすフィリピーナの線も考えてみるかぁ。」KENちゃんがやる気なく言った。


その時フィリピーナの手がそっとKENちゃんに伸びた。


「元気出してネ。もう一回結婚ガンバレ。」


フィリピーナがKENちゃんを励ました。

びっくりするくらい可愛いフィリピーナだった。


「ほらぁ、ナンシーが励ましてるじゃないかぁ~。」中村さんがはやした。

「もぉ嬉しいんだろぉ?青木君。」竹内さんも一緒におちょくりだした。



「もう、よしてください。」KENちゃんが困ったように言った。








会計が終わった後の帰り道に

「僕はよくフィリピーナの女の子たちとスーパーに買い物に行くんだ。青木君も来ないか?今度一緒に遊ぼうよ!楽しいよ!」

と中村さんがKENちゃんを誘った。


お店以外でそんなプライベートにおでかけできるとは意外な話しだった。KENちゃんはびっくりした。


「みんなでスーパーにきゃっきゃっ買い物に行くだけだけど楽しいよ。もちろん青木君と僕は割り勘で女の子たちのものを買わなきゃいけないよ。」


何か恥ずかしいな・・とKENちゃんは思った。


「ナンシーも来るよ。」中村さんが言った。

「僕も行きます。連絡ください。」KENちゃんは何故か迷わず即答していた。