碧いラフレシアの花 その666 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

TAKAが運転するベンツの後ろの席でお母さんが絵里奈を抱っこしながら


「TAKAちゃん何から何までお世話になるね。何も出来ないうちの子を見捨てないでね。」と言った。


TAKAが軽く笑いながら真帆の髪をすくってくしゃくしゃにシェイクしながら


「お母さん、俺、こいつに問題あるの分かって結婚したので見捨てません。」と言った。



TAKAが今現在幾ら金があるのか真帆はもう見当もつかなかった。


一回TAKAの会計係が送ったコピーをちらっと見たことがあるが、真帆には何だか市町村の予算みたいで訳が分からなかった。








真帆が文無しで、葉っぱ臭い頃のTAKAを一番愛していたのは皮肉な事だった。



元旦の日没の太陽がオレンジ色に輝いていた。


昔、真帆がドラック代がなくなって中国人ディーラーの呉と寝て

ホテルから出てきた時にもこんな太陽が不自然に輝いていた。



色んな過去が車と一緒に後方に流れて行く気がした。



「俺、ハワイのホテルも買っちゃおうかな~?」TAKAが上機嫌で言った。

「真帆、もぉ、あんた、ホテルのオーナーの奥さんじゃないのぉ~。」お母さんが嬉しそうに言った。


真帆は嫌な予感がした。


「それはやめたほうがいいよ・・・。」


クリスマス以降、不倫の失恋から、あまり食べていない真帆が小さい声で言った。