碧いラフレシアの花 その661 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

奇妙な事にいつもクリスマスに何かが起こる人生だと真帆は回想した。

TAKAと入籍したのは3年前のクリスマスだった。

復縁したのは6年前のクリスマスだった。


復縁したきっかけをまた真帆は思い出した。




「ねえ、付き合おうよ。」TAKAが真帆に言った。

「やだよ。」真帆が答えた。

「何で?」TAKAが聞いた。

「二人で不幸だから・・。泳げない子供が二人で海に行くみたいで・・・先がないもん。」真帆が呻くように言った。

「そんなことないだろ・・・。」TAKAがぼそっと言った。

「どっちかがマトモじゃないと続かないよ。」真帆が面倒くさそうに答えた。

「マトモなKENちゃんは逃げたけどね。」TAKAが冷たく言った。





結局二人でドラックをやっているうちにTAKAが真帆に手を出してきた。

かなり腐ったクリスマスだった。


真帆はTAKAとまた付き合うつもりはそれでもなかった。


KENちゃんは別れた後にすぐに彼女を見つけた。

それでもどこかでKENちゃんは帰って来てくれるんじゃないかと心の奥底でまだ期待していた。

TAKAとまた付き合ったらその可能性がさらになくなるのが怖かった。



そこを身勝手なTAKAが強引に押した。




「付き合ってくれないと、KENちゃんにクリスマスに真帆とシャブ打って、二人で寝た事話しちゃうよ~!そっちのほうが・・・永久破談だなー!」

「やめてよ!やめてよ!何考えているのよ!」

「俺は全然困らないよ。KENちゃんだって今更困らないんじゃないの?」


「やだー。やだー。KENちゃんに話さないでよぉ。」真帆が泣きながらTAKAにすがった。




KENちゃんに一生嫌われるなら・・・・

もう死んだほうが

マシだ・・・。





「選択肢が2つあるから・・・好きなほうを選べよ、真帆。俺と付き合わないでKENちゃんにヘンなクリスマスについてレポートされるか・・・。まあ、普通に俺と元のさやに戻るか・・・まぁ、こっちのほうが無難だな・・。でも今となっては俺はどっちでもいいけど・・。」

「信じられない。TAKAのそれは性格なの?クスリなの?」

「知らない。両方じゃね?」

「ひどいよ。ひどいよ。TAKAは悪魔みたいだよ。」

真帆が泣き崩れた。






あれから6年後に第2子の子作りの為に

家族で座談会なんか開いているとはまさかあの時は夢にも思わなかった。



そしてやっぱりKENちゃんはいなかった。