碧いラフレシアの花 その659 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

それからお母さんはまた続けて昔の事を思い出した。





6年前の正月の電話で真帆のお母さんとTAKAはさらに口論になった。






「あんたは真帆の金が目当てなんだろ?」

「おかーさんもでしょ?」TAKAが馬鹿にしたように言った。


お母さんが発狂してヒステリックに叫んだ。

「いい加減にしなさいよっ!あんた!」

「すみません。冗談がきつかったです。謝ります。」TAKAがしれっと言った。


「あんたいくつなの?」

「27。」

「27でそんな格好してるの?ついていけないよ。」

「お母さんに好かれるように、少し大人しくしますよ。」

「あんた、いつもそんな話し方なの?」

「はい。」

「あんたの仕事には先があるのかい?」

「おかあさんも応援してください。」

「本当に駄目そうだね。」

「そんなに駄目ですかね・・。」


真帆の母親がTAKAのふざけた態度にイライラしだした。


「真帆を呼んでくるから・・・。娘にあんまり深入りしないで頂戴。」


お母さんが叫んで真帆を呼んだ。


「真帆、あのベース弾きから電話だよ!」














お参りが終わった後、真帆は家族で境内の茶屋に入った。


「あ~、今年、ハワイに別荘買おうか。」TAKAがうどんを食べながらぼそっと言った。

お母さんの顔がぱっと輝いた。


「何から何までお世話になるね、TAKAちゃん。」お母さんが言った。

「え?ハワイ。面倒くさい。そんなとこ好きなの、TAKA?」

「俺は好きじゃないけどさ、絵里奈が海で遊べていいんじゃないかな?」

「子供なんかハワイなんか行ったって意味ないよ。どうせ分かんないじゃん。神奈川の海水浴場でバケツもたせて遊ばせておけばいいじゃん。」

「真帆、せっかくTAKAちゃんが子供のために言ってるのに・・・。」お母さんがむかっとして言った。



TAKAがお手洗いに行く為に席を離れた後、お母さんが不機嫌そうに真帆をこづいた。


「あんたね。いつか飽きられて夫に捨てられる日が来るよ。28歳なんか私の世代からみたらもうおばさんだからね!もっと夫に尽くしなさいよ。料理は一切しないし、子供のお風呂もおしめも全部TAKAちゃんに押し付けて・・・・・。」

「TAKAは子育てが趣味って言ってたからやらせてあげてんだよ。」

「仏の顔も3度だよ。真帆。」