碧いラフレシアの花 その626 真帆28歳のクリスマス | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




KENちゃんはTAKAにコンビニで言われたように繊細な真帆を傷つけないように、優しく接するようにした。


でも肝心の真帆に手を出すなというTAKAの意見はことごとく無視していた。




TAKAがオーディションをして女の子3人組みのセクシーユニットを結成した後、TAKAはこの女の子3人組に相田美穂のような売れ線を歌わせてみた。





不思議なほどTAKAは儲けた。ヒットが続いた。


自分の事務所の商品なので丸儲けだった。









いつ頃からかTAKAと真帆の関係性のバランスが崩れ始めた。



真帆はふと昔結婚前にTAKAと喧嘩した時

「B級ロッカーのくせに!」とTAKAに叫んだ事を思い出した。


もうTAKAはB級ロッカーではなかった。


有名プロデューサーだった。



クリスマスにTAKAは仕事があった。


「クリスマスだからって、変な売れない俺の昔のバンドメンバーに喰われないでね。」

TAKAが茶化しながら真帆に言った。



真帆は何も答えなかった。



「俺のそっくりさんの少女漫画描きすぎて、頭の中が永遠の18歳でお花畑みたいだからなぁ、真帆は。KENちゃんみたいな月給14万くらいの30過ぎのメタルのおじさん、普通の女は引いちゃうよ。お前、もう母親なんだぞ。早く大人になってね。」

「KENちゃんが歌ったからあんたメジャーデビューできたんじゃないの?」


真帆がむっとして答えた。


「あはは。でもあいつは俺がオーディションで最後に加入させたメンバーだったな。あの頃KENちゃん10代で可愛かったよ。あんな家庭内暴力のおっさんじゃなくて。」

「あんたは性格に問題があるよ、TAKA。」

「おまえは問題がないのか?」

「ないよ。」

「いや、いっぱいあるだろう。あるから俺と18の時からだらだら続いて夫婦なんだよ。」

「クリスマスなのに嫌な男。」

「KENちゃんにバンド辞めてもらったから今の俺があるんだよ。」

「あんた、もう大嫌いっ。」

「14万って・・俺の日給か?」

「早く仕事に行きなよっ!」