碧いラフレシアの花 その610 真帆27歳の梅雨入り | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



TAKAがツアーから帰って来た。


娘は喜んでいたが、真帆はもう特に感動はなかった。



18歳の時から約9年、TAKAの顔を見続けて

TAKAがどんな性格かを知り尽くして

食傷気味だった。




あんなに好きだったKENちゃんの冷たさと

時間の流れの前に


真帆は無力さを感じた。



一切KENちゃんには電話をしなかった。



TAKAが個人事務所設立と独立に向けて

会計係だの顧問弁護士だのを探してきた。



9年前のTAKAはいつも金がない

ふざけたベース弾きだった。




もうTAKAは自分が忙しくなって、KENちゃんネタには飽きたようだった。



特にTAKAのほうからはもうKENちゃんの話はしなくなった。