「あ・・それじゃ、私もう帰るね。迷惑かけたらごめんね。」
真帆がそそくさと帰ろうとした時、KENちゃんが紙に電話番号を書いて渡した。
「なんかそのことで困ったことがあったら電話してよ。」
真帆がちょっとびっくりした顔でKENちゃんを見た。
KENちゃんは真帆を別に愛してはいなかった。
でも、嫌いでもなかった。
ただ噂で相田美穂がヤクザがらみの社長の愛人だとか
歌手になる前はソープ嬢だったとか
そんな話しをKENちゃんは後で聞いた。
自分が首になった時「TAKAの書いた曲でしょぼいライブハウスで小銭集めて歌うなよ。権利の問題あるからな・・・。」と社長がKENちゃんに嫌味を言って
それを冷たく笑いながら聞いていたTAKAがKENちゃんはどうしても許せなかった。
どうせ相田をTAKAは喰っていそうだし
金にがついあの3人にガムの様に捨てられた恨みはまだあった。
だからちょっと真帆を喰ったって
それ位はアリのような気がした。
KENちゃんの暗い怒りの矛先が
真帆に向かった。
「TAKAは相田美穂を喰ってるかもね。」
真帆は何も答えなかった。
「TAKAはツアー中でしょ?何か浮気してそう。自分の事棚にあげて俺に文句言うのか?勝手だな。」
もう真帆は帰りたくなった。
真帆は「それじゃ、元気でね。」と悲しそうに言って、立ち上がって帰ろうとした。
KENちゃんが真帆を押しとどめてキスしてきた。