碧いラフレシアの花 その605 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



「あ・・それじゃ、私もう帰るね。迷惑かけたらごめんね。」


真帆がそそくさと帰ろうとした時、KENちゃんが紙に電話番号を書いて渡した。


「なんかそのことで困ったことがあったら電話してよ。」


真帆がちょっとびっくりした顔でKENちゃんを見た。




KENちゃんは真帆を別に愛してはいなかった。

でも、嫌いでもなかった。





ただ噂で相田美穂がヤクザがらみの社長の愛人だとか

歌手になる前はソープ嬢だったとか

そんな話しをKENちゃんは後で聞いた。


自分が首になった時「TAKAの書いた曲でしょぼいライブハウスで小銭集めて歌うなよ。権利の問題あるからな・・・。」と社長がKENちゃんに嫌味を言って

それを冷たく笑いながら聞いていたTAKAがKENちゃんはどうしても許せなかった。


どうせ相田をTAKAは喰っていそうだし

金にがついあの3人にガムの様に捨てられた恨みはまだあった。






だからちょっと真帆を喰ったって

それ位はアリのような気がした。



KENちゃんの暗い怒りの矛先が

真帆に向かった。


「TAKAは相田美穂を喰ってるかもね。」

真帆は何も答えなかった。

「TAKAはツアー中でしょ?何か浮気してそう。自分の事棚にあげて俺に文句言うのか?勝手だな。」

もう真帆は帰りたくなった。



真帆は「それじゃ、元気でね。」と悲しそうに言って、立ち上がって帰ろうとした。



KENちゃんが真帆を押しとどめてキスしてきた。