真帆がマンションに帰宅した時に電話がなった。
夜10時頃だった。みんなもう寝ていた。
びっくりして真帆が電話を取った。
もしかしたらKENちゃんからかもしれないとちょっと思った。
電話を取ったらTAKAだった。
「ああ、TAKAどうしたのこんな時間に。」
真帆がやる気なく電話に答えた。
「子供元気か?今日真帆は何してた?」
TAKAが聞いた。
「家で仕事してたよ。」
「嘘が上手いな。真帆。7時ごろ電話したらお母さんが出かけたって・・・。」
「・・・・・。ちょっと友達に会いに行ったんだよ。その前は仕事してた。」
「今日はKENちゃんのライブの日だね。ちゃんと雑誌でチェックしてみた。」
「違うよ。」
「まあ、10時前に帰宅したから許してやるよ。」
「考えすぎだよ。」
「18からお前を知ってるから、行動パターンがバレバレ。孤独に弱くて衝動的。」
「もう寝たいんだけど。」
「ツアー中にマメに電話して行いをチェックしてやるぞ。真帆。いい加減にしろよ。」
「もう嫌だよ。うるさいな。」
「欲求不満になったらビール瓶でも入れろよ。濡れ落ち葉の俺の元バンドメンバーはナシだ。」
「もう、死ねばいいのに。」
「お前こそ死ねよ。将来の絵里奈の継父がアル中の暴力男だなんてぞっとするね。」
「よしてよ。そんなんじゃないってば。」
「首吊って死んだ女房にお墓参りしてKENちゃんについて聞いてご覧。」
「私の知ってるKENちゃんと奥さんの知ってるKENちゃんは違うよ。」
「KENちゃん、噂で給料しょぼいから目黒のサン★スのレジでバイトしてるってさ。お前も物好きな女だな。」
「別に何もないってば。」
「はー?ライブは観たけど寝てはいませんってかっ?今日は帰宅が早いから信じてやるよ。」
真帆がそのまま電話を切った。