碧いラフレシアの花 その598 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


真帆がマンションに帰宅した時に電話がなった。


夜10時頃だった。みんなもう寝ていた。



びっくりして真帆が電話を取った。


もしかしたらKENちゃんからかもしれないとちょっと思った。






電話を取ったらTAKAだった。


「ああ、TAKAどうしたのこんな時間に。」

真帆がやる気なく電話に答えた。


「子供元気か?今日真帆は何してた?」

TAKAが聞いた。


「家で仕事してたよ。」

「嘘が上手いな。真帆。7時ごろ電話したらお母さんが出かけたって・・・。」

「・・・・・。ちょっと友達に会いに行ったんだよ。その前は仕事してた。」

「今日はKENちゃんのライブの日だね。ちゃんと雑誌でチェックしてみた。」

「違うよ。」

「まあ、10時前に帰宅したから許してやるよ。」

「考えすぎだよ。」

「18からお前を知ってるから、行動パターンがバレバレ。孤独に弱くて衝動的。」

「もう寝たいんだけど。」

「ツアー中にマメに電話して行いをチェックしてやるぞ。真帆。いい加減にしろよ。」

「もう嫌だよ。うるさいな。」

「欲求不満になったらビール瓶でも入れろよ。濡れ落ち葉の俺の元バンドメンバーはナシだ。」

「もう、死ねばいいのに。」

「お前こそ死ねよ。将来の絵里奈の継父がアル中の暴力男だなんてぞっとするね。」

「よしてよ。そんなんじゃないってば。」

「首吊って死んだ女房にお墓参りしてKENちゃんについて聞いてご覧。」

「私の知ってるKENちゃんと奥さんの知ってるKENちゃんは違うよ。」

「KENちゃん、噂で給料しょぼいから目黒のサン★スのレジでバイトしてるってさ。お前も物好きな女だな。」



「別に何もないってば。」

「はー?ライブは観たけど寝てはいませんってかっ?今日は帰宅が早いから信じてやるよ。」





真帆がそのまま電話を切った。