碧いラフレシアの花 その564 TAKA32歳になる | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


TAKAが32歳になった。



真帆は丁度8年前に

捨てられたTAKAに振り向いてもらいたくて

KENちゃんにTAKAに誕生日プレゼントを渡すように頼んだのを思い出した。




あの頃、TAKAは真帆の浮気相手の田中さんをおっさんと呼んで馬鹿にしたけれど

あの頃の田中さんよりはTAKAはもっとおっさんの年齢になった。




お母さんと真帆がケーキを買ってきて

赤ちゃんと一緒にお祝いした。



8年前はこんな風になるとは誰も思わなかった。


TAKAがマネージャーの田畑さんが違うバンドの担当になって、今は違うマネージャーさんになったと話した。



色んな人が真帆の人生をすり抜けていったけれど

TAKAだけは何故か残った。






TAKAが娘の絵理奈ちゃんの最初のモデルの仕事を取り付けてきたと話した。


二人の娘の絵理奈ちゃんの初仕事はおむつの広告だった。







真帆はKENちゃんは一体どうしているのだろうかと心配だった。


でもとてもTAKAには聞けなかった。




色んな人がすり抜けていったけど

KENちゃんほど愛した人はいなかった。






それなのにKENちゃんは真帆の人生には残らなかった。