碧いラフレシアの花 その562 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




それから会費の分は返そうと、熱心にKENちゃんはテレクラに通った。



少しずつKENちゃんは一般の男の現実というものを実感した。




グルーピーの中から一番可愛いのを引いたりするような選択権はもうKENちゃんにはなかった。


世間一般の女にも選択権というものが存在して、そこではKENちゃんは大不評だった。






可愛くないのにさえも振られたりした。




奢ってへりくだって、嘘でもいいから可愛いと言ってやらせてもらうという・・・

サラリーマン芸がKENちゃんには出来なかった。




やっぱりTAKAのグルーピーは可愛いよなと、TAKAのおこぼれを貰える様な日々はもうなかった。


俺のグルーピーよりもTAKAのグルーピーのほうが質がいいね・・なんて・・・


東京のミスコンのほうが、地方のミスコンよりも質がいいね・・なんて言ってるような




そんな寝言は一般人KENちゃんの人生にはもう存在しなかった。




テレクラの会員になっても


KENちゃんは誰ともやれなかった。






仕方がないので風俗に行ってみた。


こんなに女が高い世間というものに生まれて初めてびっくりした。





無料で女が飛び込んできた時代はもう終わったんだと虚しくなった。




風俗に行った後は、他人の体を借りて自慰をしてるような虚しさを感じた。






その頃から



何故妻を大切にしなかったんだろうと


KENちゃんは後悔するようになった。


世間一般の男は

あんな感じの奥さんをみんなで大切にしていたし、

月2万のお小遣いなんてザラだった。




KENちゃんは自分が悪かったのではないか・・と思うようになった。



初めて自殺した妻に

申し訳ないと

思うようになった。



あの時自分は何を考えていたんだろうと自分を恥じるようになった。