碧いラフレシアの花 その550 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

夏の暑さが身にこたえた。


臨月で仕事をするのは本当に辛かった。





もう早く連載を終えて


漫画家を休業か引退したくなった。




TAKAがかなりの高収入になってきた。




仕事の付き合いでの会食の後、何となく赤い地下鉄に乗ってまた真帆は昔TAKAが住んでいた青いトタンの家に行きたくなった。


前に見た時はまだあの家は現存していた。


今はどうなのだろう?まだあのボロイ家はあるんだろうか?






臨月の真帆が赤い地下鉄の駅を降りて


18歳の時と同じように狭い路地を通って


どうしようもないTAKAについて行って

処女をあげた、あのどうしようもない家にたどり着いた。



まだ家はあった。


ただ売り出し中の看板が上っていた。

そこが前とは違った。


看板にあった不動産会社の電話番号を真帆はシステム手帳に書き写した。



この家を買い取ろうと思った。



TAKAの赤ん坊が真帆のお腹を強烈に蹴った。


医者の話によると子供は女の子だろうという事だった。