「ずっと待ってるって伝えてよ。生まれてから一番好きだったって言って。」
「え・・。次に話す機会があるかどうかなんか分かりませんよ。お見舞いに行ったのは僕とギターの乱人君だけです。もうそういう状態です。僕、ただのローディーなんで・・。」
しんちゃんが困った顔をした。
玄関で物音がしてTAKAが帰って来た。
「真帆、つわりになるから食べ物出さなくていいよ。」
TAKAが真帆がしんちゃんに出した緑茶とカステラに気がついて言った。
「昨日吐いただろ?」
真帆がひきつりながらうなずいた。
しんちゃんは何も言わなかった。
「真帆が妊娠したんだ。」
TAKAが嬉しそうに言った。
「事務所の社長に言って、子供にはおむつのモデルからやらせてもらうようにしたからね。」
「流産するかもしれないし・・まだそんなの分からないよ、TAKA・・。」
真帆が小声で言った。
「真帆は歌が上手いから、赤ちゃんが女の子だったらパパの曲を歌って儲けてね~。」
そう言いながらTAKAが真帆のお腹を撫でるアクションをした。