「そんななの・・?」
「そろそろ入院じゃない?って領域。肝機能が駄目になって死ぬよりは、バンド辞めて生きてるほうが幸せかもよ。」
「もうKENちゃんには会えないんだね。」
真帆が寂しそうに言った。
「そんなに好きなら赤い日産マーチでも買ってやれよ。」
TAKAが馬鹿にしたように言った。
「怒ってる・・?」
「怒ってないよ。男を見る目がないのに呆れてる。相田美穂のマネージャーが、KENちゃんが独身だって言って相田に近づいたって怒ってたそうだよ。みんなで今のKENちゃんの姿は首吊って死んだ元ミス青山の呪いとか言ってるぞ。」
「TAKAは美奈の生死とか気にならないの?」
「そんな昔の女忘れちゃったよ。」
「さゆりさんとか死んだ子供の事とかは?」
「全然。結婚する気が最初からなかったもん。」
「冷たい。」
「冷たくないよ。中途半端に世間とつじつまを合わせようとしてKENちゃんはああなったんだよ。どヤンキーのくせにミス青山なんか政治家の2世みたいな選択するかよ?感性が成金のオヤジみたいでさ・・ちょっと売れてうれしかったのかな?こんなBクラスの売り上げで既婚の女遊びは見苦しかったよ。よく俺の彼女はミス青山って自慢してたけどねー。あいつは感性がアートじゃないんだろ?歌は上手いけどね。」