碧いラフレシアの花 その518 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




やっと奥さんのサインの番が回ってきた。


「あなた、私の夫の青木賢一と寝た時は処女だったの?ちゃんと自伝に書きなさいよ。」


奥さんが睨みつけながら言った。




相田美穂がぎょっとした顔で奥さんを見た。


それからそのまま聞こえないフリをしてさっさとサインを済ませた。



奥さんはそのまま椅子にどかっと座っていた。


「すみません。次の方が待ってますので。」

相田美穂が奥さんに言った。


「何しらばっくれているんだよ。」


すぐにマネージャーが異変に気がついて奥さんの腕を持って椅子から引っ張りあげてどかそうとした。







そのまま奥さんが間髪を入れずに


相田美穂のわき腹をスイスアーミーナイフで刺した。





あっという間の出来事だった。




相田美穂の血が書店の床にしたたり落ちた。