KENちゃんは授業が終わる5分前に教室の前に子供と着いた。
専門学校の午前の授業が終わっても、奥さんは中々出てこなかった。
ドアからそっとKENちゃんが教室の中を覗いてみたら奥さんが幸せそうに
黒板の所で教師らしき人と談笑していた。
教室の中は既に奥さんと教師の2人だけしかいなかった。
教師がKENちゃんの奥さんの肩を抱いて、ちょっと周りを見回した。
それから奥さんにキスをして奥さんの髪を撫でた。
そのままKENちゃんが怒ってベビーカーと一緒に教室に乱入した。
「何子供をおっぽり出して油売ってるんだよ。尾てい骨骨折しても教師とやることはやれるんだな?」
KENちゃんが冷たく奥さんに言い放った。
奥さんがひきつった顔で立っていた。
教師がこわごわと「あの・・?どちらで・・?」とKENちゃんに聞いた。
7:3分けのグレーのスーツを着た黒縁眼鏡の中年の簿記の教師が奥さんの浮気相手だった。
簿記の教師は髪が青くてロックギアのKENちゃんがまさか奥さんの亭主だとは思わなかった。
「俺はこいつの夫だよ!」
「え??この子供は??」
「こいつと俺の子供だよ!」
「青木さんって、子供がいたの????」
教師が振り返ってびっくりした顔で奥さんを見た。
奥さんがしまった・・という顔をして
「ごめんなさい。黙っていたけど実は子供がいるの。」と言った。