正月明けに映画会社から真帆に電話があった。
アニメ映画の動員数も興行成績も予想をはるかに上回って
会社のほうもびっくりしているのだという。
「先生、第2弾もやりましょう!」
映画会社の担当は大喜びだった。
そういうわけで
映画会社と出版社が喜びそうなので
TAKAと真帆はバレンタインにこじんまりとした結婚式をする事にした。
目的は単に宣伝用の結婚写真だった。
「出版社の人がカメラさんを用意するってさ。」
真帆がTAKAに言った。
「もう年だからキツイよ・・。」
TAKAが苦笑していた。
TAKAの事務所の社長も、夫婦抱き合わせ商法・・と言って喜んだ。
そういう訳でKENちゃん夫婦も出席となった。
KENちゃんがTAKAと真帆の結婚式に夫婦で招待されたと奥さんに言ったら
KENちゃんの奥さんが怒り出した。
「何で夫の浮気相手の結婚式に私が出ないといけないの??」
「浮気してないよ。」
KENちゃんはどうしても本当の過去の浮気相手の名前は出せなかった。
同じ事務所の若い元愛人は既にKENちゃんの収入の5倍稼ぐ歌手になっていた。
その名前を出したら妻が激怒して家庭崩壊しそうだった。
妻が間違いなくその名前を知っていそうな歌手になっていた。
「事務所の社長も出るんだよ。わがまま言うなよ。」
「アンタの事務所の社長にぞんざいに臭い物に蓋扱いされて、極秘入籍で隠されたんだよ。何も悪いことしてないのにね。私なんか式もなかった。指輪もないよ。」
「仕事の一環だから出てね。」
「笑わせるよ。クスリで泡吹いて倒れていた真帆をみんなで甘やかしてV.I.P扱いでさあ。」
「仕様がねえだろ、商売なんだから。真帆の漫画の主人公がTAKAの模倣キャラなんだから。金になればみんな集まるよ。面白がってるんだよ。」