碧いラフレシアの花 その480 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




正月明けに映画会社から真帆に電話があった。


アニメ映画の動員数も興行成績も予想をはるかに上回って


会社のほうもびっくりしているのだという。



「先生、第2弾もやりましょう!」


映画会社の担当は大喜びだった。






そういうわけで


映画会社と出版社が喜びそうなので


TAKAと真帆はバレンタインにこじんまりとした結婚式をする事にした。


目的は単に宣伝用の結婚写真だった。





「出版社の人がカメラさんを用意するってさ。」

真帆がTAKAに言った。

「もう年だからキツイよ・・。」

TAKAが苦笑していた。




TAKAの事務所の社長も、夫婦抱き合わせ商法・・と言って喜んだ。


そういう訳でKENちゃん夫婦も出席となった。



KENちゃんがTAKAと真帆の結婚式に夫婦で招待されたと奥さんに言ったら

KENちゃんの奥さんが怒り出した。


「何で夫の浮気相手の結婚式に私が出ないといけないの??」

「浮気してないよ。」


KENちゃんはどうしても本当の過去の浮気相手の名前は出せなかった。

同じ事務所の若い元愛人は既にKENちゃんの収入の5倍稼ぐ歌手になっていた。

その名前を出したら妻が激怒して家庭崩壊しそうだった。

妻が間違いなくその名前を知っていそうな歌手になっていた。


「事務所の社長も出るんだよ。わがまま言うなよ。」

「アンタの事務所の社長にぞんざいに臭い物に蓋扱いされて、極秘入籍で隠されたんだよ。何も悪いことしてないのにね。私なんか式もなかった。指輪もないよ。」

「仕事の一環だから出てね。」

「笑わせるよ。クスリで泡吹いて倒れていた真帆をみんなで甘やかしてV.I.P扱いでさあ。」

「仕様がねえだろ、商売なんだから。真帆の漫画の主人公がTAKAの模倣キャラなんだから。金になればみんな集まるよ。面白がってるんだよ。」