碧いラフレシアの花 その468 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



橘君がTAKAの留守番テープを聞いた感想は


まあ多分このベース弾きは浮気をして・・・・


それを焦って言い訳をしているように聞こえた。





真帆が何か悲しそうにふふんという感じで笑った。


橘君が早坂まりあ先生の前回の失踪事件の顛末を思い出して怖くなってきた。



「いつも、こうだよ。前もいっぱいいっぱいになって私が逃げ出しちゃったよ。」

橘君がいよいよ不安になった。


「前に家出したときは自殺しようとして失敗したし・・。時々何もかもが嫌になるっ。」


「落ち着いてください・・・。恋愛だけが全てじゃないです。」


「全てじゃないって?え、全てじゃんよ。」


「もう相手を変えたらどうですか?」


「変えたよ。変えた相手は本当に好きだったけど、振られた。」


「じゃあ、もう一回そちらの方と付き合えるように・・復縁してみてはいかがですか?」


真帆が急に泣き出した。


「KENちゃんは今は妻子持ちだよぉぉ・・・。」


「先生はお仕事で成功してるし、しばらく恋愛とか結婚は保留にしたらどうですか?」


「好きな男がいないと生きていけない。」







「あ・・、僕もう帰っていいですか?」

「ちょっと泊まっていってよ。」

「な・・何でですか???」

「多分誰かが見ていないと、自分が逃げ出したり、死んだりするんじゃないかと思って・・怖い。」


橘君は真帆を見た。

真帆は本当に怯えているように思えた。


橘君が思ったような

色魔の成金の先生・・・・・

というのとは微妙に違っているような気がした。


「同居人がどうかとかの問題じゃなくて、私は駄目なんだよ・・。何かがきっかけになると駄目なのが一気に崩れちゃうの・・・。」


ここで橘君は真帆の事が本当に心配になった。


編集長の言うとおり

先生の望む事は何でもして

子守をしないと

大変な事になる・・と思った。