真帆が具合悪そうにバックシートに寝転がった。
「大丈夫ですか?」
橘君が不安そうに聞いた。
「具合悪い。」
真帆がぼそっと言った。
「もうすぐ着きますから。」
「ありがとう。」
真帆が小さい声で答えた。
「早く婚約者の方ツアーから帰ってくるといいですね。」
「そうだね・・。」
真帆が面倒くさそうに答えた。
「挙式はいつごろですか?」
明らかにラリってる真帆が
「知らないな・・。もう、どうでも良くなった・・。」とやる気なく答えた。
「や・・・やっぱり婚約者の方がいないと寂しいですか・・?」
恐る恐る橘君が聞いた。
真帆は男に影響されやすく、逃げグセがあると、担当の高橋さんから既に聞いていた。
急に橘君が不安になった。
「毎日マメに電話してくる男だけどさ・・。」
「素晴らしいじゃないですか。指輪もダイヤでかいし、大丈夫ですよ。」
「どこの誰抱いてるか分からないような男だし、ダイヤは高いけど、もっと高いお金、体売ってあいつに貢いだし・・・。」
橘君が引きつった。