碧いラフレシアの花 その458 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



土曜日の午後になって、橘君が真帆のマンションまで迎えに来た。


アシスタントも誰いなかった。





橘君の車の中で真帆は不機嫌だった。





同居人のベース弾きがツアーでいないからか・・・?

何でこんなに機嫌が悪いんだよ?

逃げないでくれよ。行方不明にならないでくれよ。

俺がコピー取りとお茶出しに格下げになるんだから・・・。勘弁してくれ・・・。




橘君が真帆のご機嫌取りに走った。



「すぐにお開きになると思いますよ。手間かけてすみません。」



真帆がうんともすんとも答えなかった。






しばらく運転してから

橘君は真帆との会話に成功した。



話から真帆が橘君よりも2つ年上であることが分かった。

ベース弾きとの付き合いは長く

一応結婚するらしい。



橘君にとって真帆は面倒くさいタイプだった。


「僕もうすぐ23になるんですよ。」



また真帆が何も答えなかった。



しばらくして橘君がガソリン不足に気がついた。


「すみません。ガソリンスタンド行きます。」


真帆が具合悪そうにシートにもたれかかって力なく頷いた。