碧いラフレシアの花 その445 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


その女の子がチェーン越しに「ごめんなさい・・。バンド頑張ってください。」と言った。


何だか悲しそうな顔をしていたけれども、こういうリスクの高い話は嫌いだった。


でも結局の所、前の不倫相手よりは、市井の人間であって、同業者じゃない、こういう子のほうがいいんだな・・とは思った。


KENちゃんが残念に思ったのは


その子が奇妙に可愛かったという点だった。



その子がくるりと背中を向けてマンションの階段を降りて行った。


その子が一回振り返った時


チェーン越しにまだ見ているKENちゃんと目があった。




KENちゃんがチェーンを外してドアを全開にして


「せっかくだからお茶でも飲んで行ったら?」

・・・・・とその子に声をかけた。