結局奥さんからは実家の住所も電話番号も教えて貰えなかった。
それからまた1週間くらい経った。
もうKENちゃんはどうでもよくなった。
何が何だか分からなくなってきた。
オフの日の午後に誰かがマンションの呼び鈴を押した。
KENちゃんがドアのチェーン越しに見たら知らない女の子だった。
「KENちゃんこんにちわ・・。」
その子が恥ずかしそうに言った。
どうやら自分の名前を知ってるらしい・・・。
誰だろう?
「誰・・?」
「あ・・ファンなんですけど。」
「あー、僕ねー。そういう子とは会わないの。ごめんね。お家帰ってね。」