碧いラフレシアの花 その440 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

奥さんと子供が消えた次の日の深夜に


奥さんからKENちゃんに電話があった。




KENちゃんが子供を気遣って色々聞いたが


奥さんは素っ気なかった。



「今ね、実家にいるの。」


KENちゃんはほっとした。


赤ちゃんと一緒にホテル暮らしなどは心配だと思った。



「しばらく実家にいようと思うの。」


KENちゃんはほっとした。


帰ってきなよとは絶対に言わなかった。


いないほうがいいと思った。




「今後弁護士を通して離婚の話し合いをしたいの・・・。」


KENちゃんは別れるのはやめようよとか、子供が可愛そうだよとか

そういう事は一切言わなかった。




「お前のしたいようにしろよ。」




一瞬子供の顔が頭の中をよぎってKENちゃんは苦しくなった。




それでもこの結婚抜きで


もう楽になりたい


KENちゃんはそう思った。