KENちゃんの奥さんは、KENちゃんはもう浮気をやめた事を確信した。
KENちゃんはその後少ない小遣いで家にいる事が多かった。
それでも相変わらず夫婦生活はなかった。
奥さんの中に真帆に対する嫌悪感は相変わらずあった。
誤解はとけないまま定着した。
奥さんはどうしても真帆を許せなかった。
春になって親子3人で花見に出かけた。
ピンク色の桜の下で赤ん坊が笑っていた。
もう赤ん坊は座れるのに
特に奥さんとの会話はなかった。
「私ね、ダイエットしてもう一回モデルの仕事をしようと思うの。」
奥さんが赤ちゃんに離乳食をあげながら言った。
KENちゃんは自分の子供にも冷めていた。
あんなにマメだと思ったKENちゃんが、おしめひとつ変えずにいつも休みの日はつまらなそうに家にいた。
奥さんはもうKENちゃんの事が好きにはなれなかった。
「そうだね。働いたら?家狭いし。」
KENちゃんが嫌味を言った。
妻の住居に対する文句にもKENちゃんはうんざりしていた。
その頃から奥さんがマンション購入を夢見て過激な貯蓄を始めた。
「エアロビするから、KENちゃんが休みの日には赤ちゃんを見てね。痩せないと仕事ないから。」
KENちゃんがげんなりした。
もうKENちゃんも28歳になっていた。