碧いラフレシアの花 その431 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


KENちゃんの奥さんは、KENちゃんはもう浮気をやめた事を確信した。





KENちゃんはその後少ない小遣いで家にいる事が多かった。



それでも相変わらず夫婦生活はなかった。




奥さんの中に真帆に対する嫌悪感は相変わらずあった。


誤解はとけないまま定着した。


奥さんはどうしても真帆を許せなかった。





春になって親子3人で花見に出かけた。



ピンク色の桜の下で赤ん坊が笑っていた。


もう赤ん坊は座れるのに


特に奥さんとの会話はなかった。




「私ね、ダイエットしてもう一回モデルの仕事をしようと思うの。」

奥さんが赤ちゃんに離乳食をあげながら言った。


KENちゃんは自分の子供にも冷めていた。






あんなにマメだと思ったKENちゃんが、おしめひとつ変えずにいつも休みの日はつまらなそうに家にいた。


奥さんはもうKENちゃんの事が好きにはなれなかった。



「そうだね。働いたら?家狭いし。」

KENちゃんが嫌味を言った。


妻の住居に対する文句にもKENちゃんはうんざりしていた。



その頃から奥さんがマンション購入を夢見て過激な貯蓄を始めた。


「エアロビするから、KENちゃんが休みの日には赤ちゃんを見てね。痩せないと仕事ないから。」


KENちゃんがげんなりした。




もうKENちゃんも28歳になっていた。