碧いラフレシアの花 その422 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

また行く年来る年の鐘の音がTVから流れた。




真帆は急にKENちゃんの家族にバレないように、KENちゃんの家で抱かれた大晦日を思い出した。


あれから5年も経ってしまった。




本当にKENちゃんがいれば何もいらなかったのに・・・・。





それから真帆はKENちゃんと19歳の時に一緒にしたクリスマス温泉旅行を思い出した。









真帆の19歳のクリスマスは本当に幸せだった。













あー、よかった。

KENちゃんでよかった。

田中さんと高いホテルのスウィートルームなんかじゃなくて良かった。

KENちゃんはやはりかっこいい。

田中さんじゃなくて良かった。


将来バンドがダメになっても・・・・・

KENちゃんなら余裕でお父さんの工務店を継げそうだわ。お店屋さんとかも向いてそう。


でもKENちゃんくらい優しくてかっこよかったら・・・

もう貧乏でもなんでも我慢するよ。


KENちゃんだったら髪が黒い普通のおじさんになっても

お釣りが来るくらい素敵だと思う。


真帆はふとTAKAを思い出した。


いつも不機嫌で・・・

多分音楽やっていなかったら

生活力ゼロで

餓死しそうな・・・・


切なくなるような美しい金髪の男の子だった。











真帆の脳内に


19歳の時の思い出が急にフラッシュバックしはじめた。















5年経ったクリスマスでは


振り出しに戻って


今じゃ金髪のTAKAが婚約者だった。



この間はLSDで泡を吹いて


棺桶に片足を突っ込んだ聖夜で・・・・。













ついにTAKAと結婚するんだね・・・・。











自分の人生で一番欲しかった


KENちゃんは無理だと


もう分かった。