碧いラフレシアの花 その420 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

それから元旦にKENちゃんと奥さんが初詣に行った。


絵馬に奥さんが「赤ちゃんが無事に産まれて来ますように。」と綺麗な字で書いた。


KENちゃんもKENちゃんの奥さんも、KENちゃんの家族も、KENちゃんの奥さんも誰も幸せにしていない結婚だった。

こんな所に出てくる子供は幸せなんだろうか・・とふとKENちゃんは思った。



そう言えば5年前に真帆と初詣に来た時に、自分が「バンドが売れますように」と絵馬に書いた事を思い出した。


何で急に真帆の事を思い出すのかは良く分からなかった。


自分が付き合った時の真帆は普通の19歳だった。


TAKAに処女をあげて、しばらくした後捨てられたツイていないグルーピーだった。




この間見た真帆はLSDで泡を吹く大金持ちで

違う女の子だった。









正月の3が日が過ぎてKENちゃんが都内のマンションに独りで帰るとき

「子供の予定日いつだっけ?」

とKENちゃんが奥さんに聞いた。

「1月20日。」

奥さんがぶっきらぼうに答えた。

「実家のお母さんに付き添いに来てもらえないの?」とKENちゃんが奥さんに聞いてみた。

「この結婚でカンカンに怒ってるから無理。」奥さんが怒った調子で答えた。

「俺のお袋でいい?」

「嫌だよ。喧嘩ばかりだよ。もうKENちゃんが付き添ってよ。」

「俺が・・?」

「ラマーズ法だよ。KENちゃん。」

「・・・・・・。」