真帆が路地を通って青いトタンの家にたどり着いた。
まだこんなひどい状態の家が存在してることが不思議だった。
壊して駐車場にでもすればいいのにね・・と思った。
冬の陽を浴びて
きらきらと精一杯老朽した青いペンキ塗りの家が輝いているように思えた。
こんな家で死ぬほどTAKAと愛しあって
結局こんな事になった。
18歳の時最初にTAKAにのこのこついて行った時、この家を見て本当にがっかりした。
あんな綺麗なベースシストのお兄さんが
こんな家に住んでるのか
何で同居人がむさいおじさんばかりなのか
こんな住宅形態が存在するのか
何で電話がつながらないのか
あらゆる疑問に目をつぶって
何でもTAKAの言う事を聞いた。
今じゃTAKAは毎日真帆の高級マンションで
割と呑気に暮らしているように思えた。
また真帆は生きていくのが嫌になった。