碧いラフレシアの花 その405 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



「あなた結婚するの?いい指輪ね。私なんか指輪も何もなかったわ。」

奥さんがけんか腰で話しかけてきた。


真帆はちょっと前にTAKAが、KENちゃんは奥さんが妊娠中に浮気しまくり・・と話していた事を思い出した。





今明らかに自分が疑われていた。


それで自分がいかにも疑われそうな女だというのも情けなかった。



奥さんは真帆のでっかいダイヤの指輪を見てけっという顔をした。


「大きなマンションにお住まいなのね。このマンションなんか小さくて・・・。」

奥さんが嫌味たっぷりに言った。


「あなたが変な薬なんかやるとバンドも駄目になるのよね。まあ、あなたは金持ちだからいいでしょうけど、家は困るの。これから子供も生まれるしね。」


真帆は何も言い返さなかった。


「あなたの婚約者にあなたと私の夫の浮気について電話するけど・・いい?」

「かまいません。私じゃないです。」

奥さんがひきつった。



真帆が立ち上がって「もう帰ります。お世話になりました。」と言った。



真帆が出て行ったときに奥さんが

「次に泡吹いて倒れた時は親戚の医者なんか紹介しないよ。」

と馬鹿にしたように言った。


真帆は何も答えなかった。



「次はあんたの婚約者に重りでもつけて海に沈めてもらいなさいよ。どうせ、去年死のうとしたんでしょ?」

奥さんがヒステリックに叫んだ。



真帆は振り返らずに逃げるように去った。