KENちゃんは妊婦の奥さんと自分のマンションでクリスマスをしていた。
妊婦のKENちゃんの奥さんはKENちゃんの神奈川の実家に隠れていたけど、クリスマスなので都内に出てきていた。
臨月なのでKENちゃんのマンションで二人でゆっくりしていた。
「あ・・・、KENちゃん!KENちゃん!俺!」
「あー、TAKA何の用?今日仕事ないじゃん。」
「頼む。俺の家に今すぐ来てくれ・・・。」
「何で???」
「真帆が死にそうだ。」
「は??俺医者じゃないよ。救急車呼べよ!」
「LSDやったら動かない・・。」
「もう・・、馬鹿じゃないの?TAKAちゃん!救急車呼べよ!」
「呼んだら全部パーだ。」
「殺人罪よりましだろ!救急車呼べ!」
「まだちゃんと息をしてる。来てくれ。」
そう言ってTAKAが電話をがしゃんと切った。
KENちゃんが急いで家を出て行こうとした。
奥さんが「どうしたの??」と聞いた。
「TAKAの女が薬で死にそうだ。」
KENちゃんの奥さんが引きつった。
それからコタツの上にある、奥さんが来る途中に駅の本屋さんで買った「初めての妊娠・出産・育児」という本をKENちゃんが掴んだ。
そこには子供相手の人工呼吸方とかがちょっと載っていたのを、KENちゃんが思い出したからだった。
「これ、使わせて。」
KENちゃんがそう言って急いで出て行った。
クリスマスの夜だった。