碧いラフレシアの花 その391 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



真帆の24歳のクリスマスに、TAKAは仕事はなかった。


アシスタントは全員休ませた。


真帆はTAKAをよく知っていたから


クリスマスだからといって


世間にうといTAKAが何を予約するわけでもないのは知っていた。




2人だけでクリスマスをした。


料理が出来ない真帆が全部市販品を並べた。


「KENちゃんの奥さん料理上手なんだって。」

TAKAが面白そうに言った。

真帆が引きつった。

「でもね、気が強くて、KENちゃんの実家で今大変らしいよ。」



真帆がかすかに笑った。


「俺はろくな母親に育てられなかったから、味音痴だし・・料理はどうでもいいな。」

そう言えば食に細かくてグルメなKENちゃんとは正反対にTAKAは何が食べたいとか言わない人だった。


「お母さんに会いたい・・?」

真帆がおそるおそる聞いた。

TAKAが「全然。」と言って寂しそうに笑った。





「あのね・・。渡したいものがあるんだ。」

TAKAがそう言いながら小さな箱を渡した。

「今、開けてよ。」

「うん。」

真帆がそう言いながら箱を開封した。



蛍光灯の下でダイヤの指輪が光っていた。

「え・・、ダイヤ大きいね。これ???え・・っ?」

「うん、給料の3か月分・・ホント・・。」





婚約指輪だ・・。