結局そのいい人っぽいおじさんが
えんえんと真帆に話しかけて来て
地元の宿泊先の情報まで教えてくれた。
それからそのおじさんが
真帆を朝喫茶店に連れて行き
モーニングを勧めた。
厚切りの座布団みたいなトーストとか
コーヒーとか奢ってくれた。
「彼氏はいるの・・?」と聞いてきたので
「東京に置いて来ちゃったよ。」答えた。
飲みすぎで頭が回らなくて
「仕事も彼氏も全部放り出してこんなところに来ちゃったよ。知り合いも誰もいないよ。こんなとこ・・。」
と自分の事を喋りだした。
おじさんが名刺を出して自分の電話番号を書いた。
「観光したかったら電話頂戴。車も全部出すから、ご飯も奢るよ。」と言った。
いい人っぽくてやらしくなさそうだった。
名刺を見たら地元の新聞の新聞記者だった。