碧いラフレシアの花 その350 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



結局そのいい人っぽいおじさんが

えんえんと真帆に話しかけて来て

地元の宿泊先の情報まで教えてくれた。




それからそのおじさんが

真帆を朝喫茶店に連れて行き

モーニングを勧めた。



厚切りの座布団みたいなトーストとか

コーヒーとか奢ってくれた。


「彼氏はいるの・・?」と聞いてきたので

「東京に置いて来ちゃったよ。」答えた。


飲みすぎで頭が回らなくて

「仕事も彼氏も全部放り出してこんなところに来ちゃったよ。知り合いも誰もいないよ。こんなとこ・・。」

と自分の事を喋りだした。


おじさんが名刺を出して自分の電話番号を書いた。

「観光したかったら電話頂戴。車も全部出すから、ご飯も奢るよ。」と言った。


いい人っぽくてやらしくなさそうだった。


名刺を見たら地元の新聞の新聞記者だった。