碧いラフレシアの花 その322 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



アシスタントが背景を描く手を止めて

「先生、クリスマスの24日に休みとっていいですか?」

と聞いた。


アシスタントは19歳の美大生のバイトだった。

すっぴんで眼鏡をかけてゴムでポニーテールをしていた。

まだ若くてこれから色々あるんだろう。

これから未来がいっぱいあるんだろう。

アシスタントのイノセントな顔を見ながら

「いいよ、いいよ。」と真帆が答えた。



真帆は自分が19歳の時のKENちゃんと一緒のクリスマスを思い出した。


KENちゃんと一緒に

幸せが永遠に続くと思ったら

そんな事は無く・・・・


惰性の

日常が延々と今は続いている・・・。


「先生はクリスマスどうするんですか?」

アシスタントが無邪気に聞いた。

「え・・、何もないよ。」真帆がぼそっと答えた。


「先生の彼氏・・。うわああ・・ってくらい、TAKUTO君キャラでカッコいいですよね。」

アシスタントがTAKAを誉めた。

「いや・・、実際一緒に暮らしていると・・まあ、テキトーな感じの人だし・・。」

真帆が苦笑した。

「クリスマスとかいっても、別に・・・ね・・。」

真帆が最後にそう付け加えた。