「知らない・・・・。もうどうでもいいよ・・。」
真帆がコタツに伏してぽろぽろ泣いた。
「一回、実家に帰ったら?そうすれば足を洗えるんじゃないの?」
TAKAが心配そうに言った。
「う・・ん・・。それがいいかも。でもKENちゃん家と私の家は近い・・んだよね・・。疎ましがられそう・・私。」
「まあ、それでもいいんじゃないの?」
「こんな事になるとは思わなかった・・。」真帆が涙声で言った。
「なんかクスリが入ると頭が冴えて、いい作品が描けるんだよね・・。もともと仕事にはそんなに興味がなかった・・・んだけど・・・。ヘンに売れたらプレッシャーが出てきた。」
真帆が宙を見るような目で言った。
「もともと何もないところから出て来てるから自信がない・・・。死んだ父親も精神分裂症でおかしかったらしいし・・・。普通にOLやってお見合いして結婚出来る様な家でもないし・・・。気が弱くて印税だけ来るから、どんどんクスリにハマった・・・。」
「いや、そんなに卑下しなくても・・・。」
「KENちゃんと結婚したかった。でも結婚とか子供とか考えられるような人じゃない・・ってハッキリ言われた。」
「でも、まあ、結婚や子供だけが人生じゃないし・・。そういうの気にしない人と付き合えば・・・?」
「KENちゃんに嫌われたのが悲しいよぉ・・。」
「でもねぇ、俺とKENちゃんの給料2人分合わせても、真帆の給料にはかなわないから・・。KENちゃんはプライドが高そうだから、そういうのも何だかんだと気になったんじゃないの?ハッキリとは言わないけどね。」
「やっぱり実家に帰る。ここはディーラーがうろちょろしてるし・・。都内は嫌だ。電車で編集部には行けるし。」
「そのほうがいいと思うよ。お母さんに様子を見て貰ったほうが・・・。」
「うん・・、TAKA、今までありがとうね。」
「実家の電話番号教えてよ。」
「え・・?何で?」
「俺がヘンなクスリを持ち込んで・・こういう事になったので罪悪感がある・・。」