碧いラフレシアの花 その120 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


クリスマスイブの24日に観光した場所はファミリー牧場という所で、牧場というよりは遊園地のような所だった。

ベークドチーズケーキとかコケモモジャムとか、真帆が大喜びで買った。

羊の赤ちゃんに哺乳瓶でミルクをあげたりした。


ここでもお会計はいつもKENちゃんだった。

「KENちゃん、本当にありがとうね・・。」と真帆が抱きついた。

「あー、いいから、俺に飼われろ。」とKENちゃんが嬉しそうに言った。



次に行ったお城の天守閣からは雪が積もった民家の屋根がいっぱい見えた。

すごく綺麗だった。


真帆は本当に幸せだった。

あー、よかった。

KENちゃんでよかった。

田中さんと高いホテルのスウィートルームなんかじゃなくて良かった。

KENちゃんはやはりかっこいい。

田中さんじゃなくて良かった。


将来バンドがダメになっても・・・・・

KENちゃんなら余裕でお父さんの工務店を継げそうだわ。お店屋さんとかも向いてそう。


でもKENちゃんくらい優しくてかっこよかったら・・・

もう貧乏でもなんでも我慢するよ。


KENちゃんだったら髪が黒い普通のおじさんになっても

お釣りが来るくらい素敵だと思う。


真帆はふとTAKAを思い出した。


いつも不機嫌で・・・

多分音楽やっていなかったら

生活力ゼロで

餓死しそうな・・・・


切なくなるような美しい金髪の男の子だった。