そのうちがたがたと音がして真帆のお母さんが帰って来た。
KENちゃんは真帆のお母さんを見てびっくりした。
背が高くて太っていて、全然綺麗じゃなかった。
どこも真帆に似ていなかった。
きっと死んだ真帆の父親が相当ルックスが良かったのだろう・・と思った。
黒いざん切りのショートカットから白い白髪がぴょんぴょんいっぱい飛び跳ねていた。
化粧っ気もゼロでなんか男のように怖かった。
真帆の母親がジロリとKENちゃんを睨みつけた。
「お母さん・・。この人オトモダチのKENちゃん。」
真帆はとても交際中ですなんて言う勇気はなかった。
「オトモダチ・・・?」真帆のお母さんが舌をチッと鳴らした。
「あんた真帆の何なの?」真帆のお母さんが情け容赦なく切り込んだ。
「真帆さんと・・交際してます・・。」
真帆のお母さんがぎょっとした顔をした。
「あんたねー。その髪の色とか・・。なんなのそのイヤリングみたいなの・・とか・・。どうして家の子にちょっかい出したんだい?」
「あ・・、真帆さんが女の子らしくて優しい子なので・・つい・・つい・・。」
「つい、つい、つい・・・ヘンな事とかしたんじゃないでしょうね????」
「僕、そういう事はし・・してないです・・。」
「あんた何やってんの?学生?」
「バンドのボーカルをしてます・・。」
「う・・歌っ?もうやめてよ。何で家の子なのよっ??」
真帆のお母さんが本気で怒った。
「KENちゃんは本当にプロの歌手なのよ・・。」真帆が恐る恐る言った。
「芸能人なのかい?ピンキリあるからね・・。」
真帆がびくびくしていた。
「こんな女の腐ったような歌手は3年持たないよっ!」真帆のお母さんが絶叫した。
それからKENちゃんは奇妙な家庭の会に巻き込まれて責められまくることになった・・。