碧いラフレシアの花 その93 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


真帆はKENちゃんについてKENちゃんの家に着いた。


真帆の家から近かった。


ついでに田中さんの家とTAKAの引越し先も近かった。


どうも呪われていると思った。


KENちゃんがクリスマスの予定について旅行雑誌を見せながらプッシュして来た。

今急がないと予約が一杯になるよ・・とか得々パックがどうとか・・・

おばははんのように細やかな奴だと思った。

TAKAはアーティでこんな事に気が回らない。

でも書いた曲の譜面がいっぱい部屋に散らばっていて・・・

わがままでも純粋な人だって真帆は知っていた。

TAKAに逃げられたのは本当に悲しかった。


本当に悲しかった。


KENちゃんが「オッサンと別れろ。」とさらにプッシュして来た。


色んな意味で用意周到でTAKAとは違うんだけれど・・・ちとへきえきした。

KENちゃんは元特攻部隊隊長の独特の押しの強さで・・・

結局真帆にその場で田中さんの家に電話をかけさせた・・。

急に田中さんに申し訳なくなった。

パンダちゃんのぬいぐるみとかクッキーのお土産とか、ゴルフ打ちっぱなしとか・・・。色々面倒見てくれた。

親子どんぶり作って食べさせてくれたよなぁ・・。


KENちゃんが腕組をして、ふん、という感じで真帆に田中さんの家に電話をかけさせた。


もしかして人生最大の選択の過ちを犯しているのかも・・・。

田中さんよりKENちゃんがいい保障なんかないよなぁ・・。








本当にそんな保障はなかった。