碧いラフレシアの花 その83 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「いや、そんな高いのあげたら田中さん舞い上がっちゃうよ。好きな人にあげたいよ。」

真帆がきっぱり言った。

「これから・・どうしよう・・。」真帆が嘆いた。

「上司と付き合えよ。」

「え・・でも、一緒に歩いているところとか友達に見られたくないよ・・。」

「貢いでそんなこと言われんのか・・。かわいそーにな・・。」

「ねえ、KENちゃんって彼女いるの?」

「いない。」

「え、嘘ばっか。」

「本当にいない。TAKAのグルーピーのおこぼれとか貰うけど・・。」

「な・・。」

「あ・・、地方でツアーに行った時とかTAKAのほうが俺よりかっこいいから質のいい女が集まってきて・・。一番可愛いのをTAKAが喰って、2番目に可愛いのを俺が喰って・・。おすそわけというか・・。」

真帆はげんなりした。

「いや、乱人とかはやらない。真面目だから。俺は電話番号とか女には教えない。向こうは教えるけど。家が遠いし・・まあ、それっきり。」

昔赤ちゃんが出来たらこっそりTAKAのお嫁さんにしてもらえるのではないかと考えたけれど、どうやらそれは幻想だと気がついた。

「あ・・、でもTAKAは真帆ちゃんは処女だったって喜んでのろけてたよ。TAKAなりに好きだったみたい。」

真帆の目からまた涙が流れた。

「あー、プレゼントはバンドの練習の時に責任持って渡しておくね。」KENちゃんが少し困ったように言った。


「あのさー、クリスマスに温泉とか俺と行かない?」それからKENちゃんが妙に楽しそうに言った。

「いや、あの人とディズニーランドの隣のホテルに泊まるかもしれない。まだ返事してないけど。」

KENちゃんがむっとした顔をした。